メルカリ2021年6月期 業績は初の黒字化 時価総額拡大
2021年6月期 決算短信
メルカリの株価が好調です。ここ数日下がっているもののこのブログを記載している時点で時価総額は9,500億円を超えてきており、一時1兆円を超える場面もありました。
新興企業のメルカリが1兆円を超えてくるというのは、メルカリに続く日本のスタートアップ企業経営者たちに力を与えてくれることでしょう。
今期の業績はメルカリ日本事業だけでなく、メルカリアメリカ事業、メルペイ事業の主力事業の売上高が伸びただけでなく、投資を控えたという要因もあるでしょうが収益力が強化されて創業来初の通期営業黒字化を達成しています。直近の決算短信は下記のとおり

売上高は1,061億円で前期比39%増となっています。営業利益は前期が△193億円の赤字から当期は51億円の営業利益となっており創業来初の通期連結営業利益となったことから、株価も堅調となっています。
メルカリの重要な指標とされている流通総額(GMV)は日本とアメリカともに増加しています。特にこれまで苦戦が続いていたアメリカでの流通総額の伸び幅が大きく当期の黒字化に大きく貢献してます。
メルカリ日本の流通総額は7,845億円となっており前年同期比で25%増となっています。
メルカリアメリカの流通総額は1,238億円となっており前年同期比で72%増となっています。
2022年6月期の業績予想
メルカリの2022年6月期の業績予想は、さらなる企業価値の向上のためにアメリカのメルカリ事業やメルペイ事業への戦略的な投資を継続していくことから、連結業績を見通すことが困難として具体的な業績予想は公表されていません。
メルカリは国内事業は安定的な利益を生み出しているので、来期についてはメルカリアメリカ事業が2022年6月期の売上高・営業利益の第1四半期も引き続き右肩あがりになっていれば、来期も今期を上回る業績が期待できそうです。
メルカリの株価は堅調に推移 時価総額拡大
直近株価はここ数日少し下がっているものの年初から大きく上昇しています。
株価は5,980円(2021年9月28日の終値)となっており、年初の4,895円(2021年1月4日終値)から22%上昇しています。配当は成長投資をまだまだ積極的に行っているフェーズなので出していません。メルカリに投資している投資家にとっては株価の上昇はまだまだもの足りないというレベルかもしれませんがアメリカ事業の黒字化が経常的になれば、まだまだ成長余地を残しています。
この先、株価がさらに上昇するかどうかはアメリカのメルカリ事業の成長次第だと思います。
その他株価好調 注目企業 一覧(2021年9月解説)
①2023年3月期の第1Qでいきなり業績の上方修正したリクルートホールディングス
株価・業績好調 リクルートホールディングス 2022年3月期 第1Q決算解説
②2021年9月期第3四半期 売上高 営業利益ともに大幅に拡大
株価・業績好調 オープンハウス2021年9月期第3Q決算解説
③2022年3月期第1Q コロナ禍でも好調なオイシックスの決算
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