マネーフォワードの第2四半期は営業黒字化
2021年11月期第2Q決算短信
最近株価を見ていませんでしたがマネーフォワードの株価がいつの間にか大きく上昇しています。このブログを記載している時点で時価総額は4,500億円を超えており、コロナ禍におけるリモートワークやデジタ化の推進などで事業機会が拡大し高成長を継続しています。また2021年6月にマザーズから東京証券取引所市場第一部へ市場変更しています。直近の決算書は下記のとおり

売上高は7,460百万円で前期比43%増となっています。EBITDAと営業利益は前年同期比の大幅な赤字から黒字化しており、まだまだ成長に向けて投資継続フェーズですが、いざとなればいつでも利益を出せるだけの売上高に達してきているということがわかります。マネーフォワードの成長を見るたびにこれまでの記帳や訪問指導といった会計事務所のビジネスモデルで成り立っていた市場が縮小していることを感じずにはいられません。。
不動産、保険、資産運用、電気、確定申告、FP相談など多種多様な事業会社と提携し事業領域が加速度的に拡大しています。サブスクリプションモデルのため利用者の利便性にワンストップで対応できることは事業としての基盤が強くなり中長期のキャッシュフローの基礎ができあがってきているようです。
2021年11月期の業績予想
2021年の業績予想は下記となっています。第2四半期までの売上高が74億円となっているので売上は計画とおりといったところでしょう。

売上高が147億円〜157億円で営業利益は△11億96百万円〜△7億96百万円、営業利益は第2Qの44百万円から期末に向けて赤字を予想していますが、第3四半期以降に投資を予定しているようですが、サブスクリプションモデルので売上があがればそのまま利益になるので営業利益は上振れを期待したいところです。
マネーフォワードの株価は大幅上昇
直近株価は年初から大きく増加しています。同業のフリーは年初から株価が下がってるので現時点で時価総額で並んできている状態にあり投資家の期待はマネーフォワードに集まっているようです。
株価は8,580円(2021年9月17日の終値)となっており、年初の5,050円(2021年1月4日の終値)から69%上昇しています。SaaSビジネスが事業の中核を担うので目先の売上高や利益よりもARR(年間経常収益)の規模や成長率が株価に大きく左右しますが堅調とはいえ個人的にはちょっと高すぎる気がしています。今のところ成長の鈍化の兆候は感じませんが株価は相当成長を織り込んでいます。
その他株価好調 注目企業 一覧(2021年9月解説)
①2023年3月期の第1Qでいきなり業績の上方修正したリクルートホールディングス
株価・業績好調 リクルートホールディングス 2022年3月期 第1Q決算解説
②2021年6月期 メルカリが通期黒字化
③2021年9月期第3四半期 売上高 営業利益ともに大幅に拡大
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