S&P500への投資時期
S&P500ETFのパフォーマンス
今ではETF中心の投資になってますが2017年に投資を始めたところ、その頃はまだ国内株式の「ユーザベース」という会社と米国株式の「アマゾン」を購入してETFには投資してませでした。S&P500というのはその頃はなんとなく知っていたくらいで、それがどういったものなのか、またそこに投資したらどれくらいのリターンが期待できるのかということはその頃は全くわかっていませんでした。S&P500というのはニューヨーク証券取引所、アメリカのNASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄を時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。つまりS&P500に投資するということはアメリカの代表的な会社500社に投資しているのと同じ運用成果が期待できます。
投資は長期と決めた時に学んだ投資の本質
2017年に購入した「ユーザベース」と「アマゾン」は、購入後順調にあがっていったものの、その後下落と上昇を繰り返した。「アマゾン」は今振り返っても良い投資先で今でも保有しており追加で投資したいと思っている銘柄です。一方、「ユーザベース」はマザーズに上場した直後に購入し長期で所有するつもりでしたが、あまりにも株価が乱高下して長期で保有するつもりでいても目が離せず安心して投資できるような銘柄ではありませんでした。小規模企業なんで上がっている時は5倍、10倍なるんじゃないかと期待する一方、暴落するとメッキが剥がれた上場ゴールの会社だったかとガッカリしたりということを繰り返し現時点は購入時よりは少し上回っているものの長らく低迷している状況です。
そんな時に投資の勉強していて投資の本質を知る決定的な学びを得ることになります。それは投資の書籍や動画で紹介されていたものを自分なりに解釈したものですが、まとめると下記のとおりです。
- 日経平均はバブルの時の最高値をいまだ超えられていないが、アメリカのニューヨークのダウ平均やS&P500は、第二次世界大戦やベトナム戦争、ITバブル崩壊やリーマンショックでさえも乗り越えて過去ずっと右肩上がりのトレンドで過去最高値を更新し続けていること
- 投資は複利の力を利用すれば、資産の増加は時間とともに大きくなっていき、きちんと投資先を選定することで長期的には増えていく期待値が高いこと。特に「72の法則」というのがあって、資産が2倍になる複利の利回りと年数の関係を「72の法則」といわれています。この法則を用いるとS&Pの平均リターンが年6%を超えるとされていますので、12年かければ資産を2倍にすることはそれほど難しいものではないということを知り、もっと早く知りたかったと悔しい気持ちになりました。
- 日本は経済成長の大きな要素である人口が減少している一方、アメリカでは人口がこれからも増加して米国を代表する企業は世界中で富を獲得して成長が見込まれていることから、今後、日本円の価値が低下し、一方でドルの価値が上昇することでドル円の相対的な価値は開いていくことが予想されます。そうすると米国でドル建ての資産で運用し、将来使いたい分だけ円に変えて消費に回せば円で運用するよりも有利ではないかという考えに至ったこと。
- 株式に投資する場合、アップルやマイクロソフトのように個別の銘柄を購入する以外に「ETF」(Exchange Traded Fund の略 日本語では「上場投資信託」)という、日経平均株価やTOPIX、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託があり、個別銘柄の株式を購入するのと同じ感覚で分散投資ができるということ。ETFはとても優れていて金融機関で販売されているような投資信託よりもコストが安く、ETFを構成する全ての会社の株式を少しずつ所有することができるため、S&P500のETFを購入することでアメリカの経済成長に近いリターンを期待できるということ。また、個別銘柄よりも分散されているのでリスクは低く、リターンの期待値もS&P500は2021年に最高値を更新していて、2020年以前に購入した人が全員利益が出ている。1990年の最高値を更新できない日経平均とは大きな差があることから長期の目線でETFを購入するのであれば日経平均よりも米国ETFが優れていること。
S&P500に投資した結果
2018年にはじめてS&P500に投資しました。当初は約100万円くらいを「SPDR S&P500ETFトラスト」を購入しました。ブログ記載時点の「SPDR S&P500ETFトラスト」の組入銘柄上位はこんな感じです。

組入上位銘柄はいずれも米国のを代表する企業で2018年から現時点(2021年9月)までこの銘柄をバランスよく持っていたということは、購入した「SPDR S&P500ETFトラスト」も相当上昇していたということがおわかり頂けるかと思います。この5社のうちいずれかの個別銘柄に集中投資していれば、もしかしらETFよりもパフォーマンスがよかったかもしれませんが、全部持っていることでリスクは抑えられているので安心して保有し続けられますので、2018年以降、米中貿易戦争やコロナショックなど暴落しても投げ売りしないで済んだというのは投資を続けていくうえで貴重な経験となりました。
SPDR S&P500ETFトラストの運用成果
2018年度に「SPDR S&P500ETFトラスト」を購入し、その後に少しづつ定期的に買付ししていき、2021年9月このブログ記載時点では以下の投資パフォーマンスになってます。
取得価額 | 評価額 | 損益 | |
SPDR S&P500 ETF | 1,513千円 | 2,434千円 | 920千円 60.84% |
2018年のいつ頃かはっきり覚えていないものの約3年で60%以上評価が上昇しました。コロナの流行により予期せぬ株価の上昇がありましたがここ3年は年間20%の運用利回りとなっています。ここで重要なことは乱高下はあったもののS&P500は10年以上の長期で見れば上がるあろうという安心感から売却せずに持っていたということが今の運用成果につながっているということです。
格差が加速度的に拡大する時代の投資先
さて、ここで最近思っていることがあります。米国株式市場のここ数年の上昇は実態経済を反映しないバブルだと言われることがあります。過去の平均リターンや実態経済の成長との乖離を考えると確かにそのような評価は的を得ているかもしれません。しかし、今起きているテクノロジー企業はこれまでの企業と異なり売上・利益をあげるのに必ずしも労働者を増やす必要がなく格差の拡大が加速しているという点です。これはまさに「21世紀の資本」で書かれていたr>gの差が開く時代のまだ入り口の可能性もあるということです。
そうなると、ここ数年のS&P500のリターンはそれを反映したものでバブルではなく、この2020年前後の時代が資産価格の上昇について新時代の入り口だったという風に将来言われている可能性もあるのではないでしょうか。
そうであるならば投資で資産を持つものと持たないものはこれまで以上に豊かさを別け隔ててしまうことから金融・経済リテラシーは常にキャッチアップしていきたいとことです。
コメント